価格改定というと、すべての取引先に対して、一律で価格を上げるイメージがあります。
もちろん、原材料費や人件費が上がっている中で、全体的な価格改定が必要になる場面もあります。
ただ、実際の現場では、それだけではないと感じます。
- 昔からの流れで残っている特別な価格条件
- その場その場で決めた特別条件
- 一度だけのつもりだった個別対応
そういうものが、気づいたら何年も残っていることがあります。
昔の価格条件が、そのまま残っていないか
長く取引しているお客様ほど、価格を見直しにくいことがあります。
昔からのお付き合いだから。
前任者の時代からこの単価だから。
このお客様だけは特別だから。
そうした理由で、今の原価や手間に合わない条件が、そのまま残っていることがあります。
一つひとつは小さな例外でも、積み重なると会社の利益を少しずつ削っていきます。
イレギュラーが増えると、社内の判断も難しくなる
価格の例外が多くなると、見積もりのたびに確認が必要になります。
- この取引先は前回いくらだったか
- この品番だけ特別単価だったか
- この条件は今も有効なのか
毎回確認しないと判断できない状態になると、営業も事務も負担が増えます。
価格そのものだけでなく、管理の手間も増えていきます。
全体を上げる前に、見直すべき条件がある
価格改定というと、全体を一気に上げる話になりがちです。
でも実際には、まず見直すべきなのは、不自然に残っている個別条件かもしれません。
新しいお客様には今の価格で出しているのに、昔からのお客様だけ大きく安い。
手間のかかる案件なのに、昔の単価のままになっている。
こういう条件を確認することも、価格改定の一つです。
「言い出しにくい条件」ほど、放置されやすい
価格の話は、どうしても言い出しにくいものです。
特に、長く付き合っているお客様ほど、見直しの話を後回しにしがちです。
ただ、言い出しにくいからといって放置すると、その条件が社内の標準のように残ってしまいます。
本来は例外だったものが、いつの間にか当たり前になる。
ここが、意外と大きな問題だと思います。
まとめ
価格改定は、一律で値上げすることだけではありません。
- 昔から残っている条件を見直す
- 個別対応が積み重なっていないか見直す
- 今の原価や手間に合っているか見直す
それだけでも、会社の利益や管理のしやすさは変わります。
値上げという言葉だけで考えると、少し重たく感じます。
でも、今の会社に合わなくなった条件を見直すことは、会社を続けるために必要な調整です。
昔の価格条件が、今もそのままでよいのか。
一度確認してみる価値はあると思います。