世の中では、給与を上げる流れが強くなっています。

社員の生活を考えれば、給与を上げることは大切です。

ただ、中小企業や小規模な会社では、大企業と同じようにすぐ対応するのが難しい場合もあります。

  • 売上、利益、固定費、人件費のバランス
  • 先の見通し
  • 取引先との価格交渉

いろいろな事情がある中で、簡単に給与を上げられない会社もあると思います。

だからといって、何もできないわけではありません。

給与をすぐに上げられなくても、働く環境を見直す余地はあります。

給与以外にも、働きやすさに関わるものがある

社員が働きやすいかどうかは、給与だけで決まるわけではありません。

もちろん給与は大切です。

ただ、それ以外にも、日々の働きやすさに関わるものがあります。

  • 年間休日
  • 有休の取りやすさ
  • 退職金や手当
  • 残業の多さ
  • 会議の多さ
  • 作業のムダ
  • 仕事の属人化
  • 相談しやすさ

大きな給与改定がすぐに難しくても、こうした部分を少しずつ見直すことはできます。

有休を取りやすい日を作る

有休制度があっても、実際には取りにくい職場もあります。

  • 忙しい時期が分からない
  • 周りに気をつかう
  • 誰かが休むと仕事が止まる
  • 休むと後で自分が大変になる

こうした状態では、有休はあっても使いにくくなります。

たとえば、比較的仕事が落ち着く日を見つけて、有休を取りやすい日として共有するだけでも違います。

「この日は人が少なくても回せる」

「ここは調整しやすい」

という空気があるだけで、使いやすさは変わります。

年間休日や手当も見直しの対象になる

すぐに基本給を大きく上げるのは難しくても、年間休日や手当の見直しなら検討できる場合があります。

たとえば、次のようなものです。

  • 年間休日を少し増やせないか
  • 繁忙期と閑散期で休み方を工夫できないか
  • 通勤手当や家族手当を見直せないか
  • 退職金制度を少し整理できないか
  • 資格手当や役割手当を設定できないか

こうしたものも、社員にとっては大切な処遇です。

給与だけでなく、会社としてどう働き続けてもらうかを考える材料になります。

作業や会議のムダを減らすことも改善になる

働く環境を良くするというと、制度や手当の話だけに見えます。

でも、日々の仕事のムダを減らすことも、働きやすさにつながります。

たとえば、次のような状態です。

  • 同じ内容を何度も入力している
  • 資料を探すのに時間がかかる
  • 会議が確認だけで長くなる
  • 紙とExcelの二重管理になっている
  • 担当者しか分からない作業が多い
  • 毎月同じ集計に時間がかかる

こうしたものが減ると、残業が減ったり、確認のストレスが減ったりします。

これは直接の給与アップではありません。

でも、社員の時間や負担を減らすという意味では、働く環境の改善です。

「できないから何もしない」にしない

給与を上げることが難しい会社ほど、できることを小さく探すことが大切だと思います。

給与を一気に上げられない。

だから何もしない。

ではなく、次のようなことから始めることもできます。

  • 休みやすさを見直す
  • 手当を整理する
  • ムダな作業を減らす
  • 会議の時間を減らす
  • 仕事の引き継ぎをしやすくする
  • 現場の困りごとを拾う

社員は、給与だけでなく「この会社は働く環境を良くしようとしているか」も見ています。

まとめ

給与を上げることは大切です。

ただ、すぐに大きく上げることが難しい場合でも、働く環境を見直すことはできます。

  • 年間休日
  • 有休を取りやすい日
  • 退職金や手当
  • 作業や会議のムダ

こうした部分を少しずつ見直すことも、社員にとっては大切な改善になります。

給与だけではなく、働く環境を少しずつ良くする。

それも、これからの会社にとって大事な取り組みだと思います。